キャリアカウンセリングの気になる「アレ」

2021.02.22

キャリア教育講演会Q&A(13)第一印象、特に目が行く場所や目立つものは何?

Q.第一印象が決まる6秒のうちに、身だしなみなどで特に目が行く場所や目立つものは何ですか?

持ち前の「人事屋スマイル」で、つま先から頭のてっぺんまで、眺めさせて頂きます。

行きつくところはご存知「目」ですね。
「目は口ほどにモノを言う」とも言われ、目の動きから、その人の「人物像」をはかり知ることが出来ます。

「自信ありげな」表情、「どんな質問も答えましょう、どんとこい」と、口角まで上げて、
「何をきかれるんだろう」といったオドオド感、「聞いて欲しくないことを聞かれたらどうしよう」の疑心暗鬼などなど。
多くの方の目が何事かを「語っているように」思われます。

「目を見つめることに抵抗あり」の人には、できるだけ直接見つめないようにはしますが、
多かれ少なかれ、「意思表示され」ていますね、それがわかるのが目です。

尚、講演でもお伝えした通り「おしゃれ(自己満足)」と「身だしなみ(第三者評価として、OK)」は違いますので、
最低限の確認をさせて頂きます(私自身は、入室時ドアノックの回数が2回でも3回でも気になりません:正式には3回)。

因みに、経験上、身だしなみが悪いが故に「不合格」とした方はありません。
(寝ぐせの写真:履歴書等を注意したことは、数回ありましたが)

2021.02.18

キャリア教育講演会Q&A(12)大学生活の中で身につけた方がいいものは?

Q.大学生活の今でしか身につけられないようなもので、
これは勉強したほうがいい、身につけたほうがいいというものはありますか?

今打ち込んでいるものがあれば、それに、「誰にもまけない努力を」注いでください。
特に無いのであれば、これから探してもいいです。

「知・覚・動・考(そも・かく・うご・こう)」です。

歯の浮いたフレーズであれば、「二度とない人生は、後戻りできない」です。
気づいた時が一番早い。今から動き始めましょう。何でもいいです。「これは」というものは特にないです。
但し、今履修している科目の目的が資格取得なのであれば、目指して勉強してください。

さて、 講演の時に「体験」よりも「経験」のほうが大切ですなんて話をしましたね。
「野球やりました」「居酒屋でバイトやりました」「ボランティアやりました」これらは皆「体験」です。

大切なのは
「野球を通して感じたこと・学んだこと」
「居酒屋のバイトを通して、感じたこと・学んだ事」
「ボランティアを通して感じたこと・学んだこと」
これが「経験」です。

部活動、バイト、ボランティア…どれも誰もが言えるよね「野球やってました」って。
でも感じたことや学んだことは、きっと同じく「野球やってました」という人がいたとしても、
「感じること」「学んだこと」って、違うと思いませんか。違っていいんですよ。
違わなきゃ可笑しいですよねこれは。みんな育った環境が違うし、考え方も。

冒頭に申しあげた「今打ち込んでいるもの・・・」は、この「経験」をして欲しいということです。
この経験で得たものは、直接「会社での仕事」に役立つものではないかもしれませんが、
「あの時のあの経験のおかげかもしれない」と言うことが多々ありました。

経験(感じたこと・学んだこと)したことは、改めて、自分なりに整理してみるといいと思います。

2021.02.15

キャリア教育講演会Q&A(11)経営者になる上で必要なスキルとは?

Q.自分は将来親の会社を継いで経営者になりたいと思っているのですが、
経営者になる上で今 回の講義で説明のあった力の中で特に必要なスキルはなんですか?
また今回の講義では話されていないものでの必要な能力は何がありますか?

必要なのは、決心・覚悟です。

2021.02.08

キャリア教育講演会Q&A(10)「感謝」「素直」「感動」の分野について

Q.「感謝」 「素直」 「感動」の話がありましたが、「感動」は、どんなことでもいいのでしょうか。
分野とかジャンルで「コミック」や「ゲーム」の類でもいいのでしょうか。

講演で話した上記の「感謝」「素直」「感動」は、一緒に働く社員の「採用基準」として挙げたものです。
「感謝する気持ち」「素直な心」そして、「感じたら即ち動く」の三つです。

経済産業省が定義した
「前に踏み出す力(アクション)」「考え抜く力(シンキング)」「チームで働く力(チームワーク)」
の三つの能力の総称を「社会人基礎力」と呼びますが、
「感謝」「素直」「感動」はこの三つの能力の土台となるものであると思います。

特に「感動」は、観て・読んで涙して終わらせることではなく、
更に一歩進んで「で、貴方ならこの先どうする?」との問いです。題材は何でも構いません。

次に繋げるアクションをどうしたかということです。
「考えていても行動しなければ、考えていないのと同じ」
つまりどれだけ早く、行動に変えていったかが大切なポイントになります。

2021.02.04

キャリア教育講演会Q&A(9)出会えてよかったといえる方はいますか?

Q.「誰と出会うかで人生は変わる」とありましたが、こういう人と出会えてよかったという人はいますか?またそれはどのような人ですか?

そんな出会いばかりと言ってもいいほどです。

イタリアの諺に「幸運の女神は、前髪しかない」と言うものがあります。
これは、幸運の機会は、前髪を掴むしかない、通り過ぎた後を追いかけても後ろ髪が無いので捕まえられない。とのこと。そして、この幸運の機会は、いつも目の前を飛び交っているらしい。

つまり、これを「好機」と捉えるかどうかはあなた次第ということです。

講演会・講習会・読書・マスメディア・SNS等々目の前には出会いにあふれており、
そんな出会いというか、「機会を生かせるか」、「生かし損なうか」だけの違いではないかと思います。

自らが主体となって、「目的(なんのために)を持って」向き合うことで、
様々なことが「幸運の機会(チャンス)となると思います。
その意味で、出会えてよかったといえる方はきりがないくらいです。

例えば、現在の起業のキッカケとなったのは、関連会社の当時専務です。
ある日「相談があります。こんなことがやりたいです。」と、「ちょっと、考えさせて」と言った翌日に呼び出され「やってみなさい」と。そこからですね、人生が大きく変わったのは。2007年、43歳の時です。
今があるのは、あの専務のおかげです。

当時は、キャリアコンサルタントという職業は世間的には認知されておらず、
そのため「食べていける仕事かどうか」は世間的にも否定的でしたが、
「世の中の人の役に立つ仕事」「需要は必ずある」の思いから始め、
その後、様々な資格も取得し、こうして、皆さんの前で話をする機会にも恵まれました。

「引き寄せの法則」って聞いたことありますか?まさにあれです。
自分が興味関心を持ち始めると、そのことに関連することばかりが「目に入り」「耳にする」ようになり、「人も吸い寄せられる」という話です。

「アンテナを立てる」「興味関心を持つ」ことにより、挨拶時の名刺交換もちょっと相手に興味をもって、聞いてみたら同じ趣味で意気投合とか。

自分がこうしたい!と思って踏み出してみた。
そのくり返しで、人生作られているかもしれません。

2021.02.01

キャリア教育講演会Q&A(8)未来のために必要なことがわからない

Q.「未来は現在の結果」とあるため、現在、未来のために必要なことをしなければならないということは分かります。
しかし、とは言いつつ、何をすればいいかわかりません。この分からないという時点で私自身はおかしいのでしょうか。

安心してください。全く以って、普通です。

これまでも、これからも人生の節目節目で、大きな選択をして生きていくと思います。
これまでの選択で言うと、例えば「高校入試」「大学入試」もその一つだったかと思います。
でもこれらは、人生の大きな選択と言いながらも、「多くの人がやっていることと同じこと」をやること、
つまり、自分の意志というより、「みんな(大勢)がそうするから自分も」で、「今がある」という人が多いと思います。
振り返ると、敷かれていたレールの上を進んできたのかもしれません。

でも、ここから先(大学卒業後の自分)は、進むレールを敷くのは自分自身になります。
敷かれたレールを進んできた人にとっては、正に青天の霹靂、一歩も身動きが取れない状態に陥ってしまいます。
でも、それが普通です。
何のために学校に通っているのか。学校で何を学んでいるのか。を改めて考えましょう。

先日の講演でもお伝えしました。学校では、過去を学んでいます。
過去とは、「わかっていること」「歴史」「知識」などです。
皆さんに課されているのは、この「過去の知識」をもとに編集し、「知恵」にしないといけません。
「〇〇を学んだ。△△も学んだ、これらをあわせると、□□ということか?」 みたいに。

知識が増えることで、知恵がつき、意思決定の際の選択の幅が増える。
自分の興味関心が増えることで、自分の「可能性」がどんどん広がっていきます。だから学ぶのです。

卒業後になりたい自分になるために、これまでは考えたことが無かった、
「ありたい未来のために、今からどうしよう」という選択が身近に来ていることと思います。

皆素人であり、誰もあなたの人生を歩みません。
よって、人の意見は参考にはしても、「意思決定は自分以外に、できません」
今やれることは、一度整理してみては如何でしょう。「やりたい事」「できること」を。
そのためにも、「これまで最も時間・お金をかけたことは何ですか」から振り返るといいです。
分かり易いから。

で、何故、時間をかけてきたのだろう。何故、お金をかけてきたのだろう。深掘りしてみませんか。
見えてくると思います、自分が。

客観的に「自分の価値観」「興味・関心のもてる分野」「やりたいこと」「できること」を
書きだすことで、今後の自分の方向性を定める「きっかけ」になると思います。

2021.01.28

キャリア教育講演会Q&A(7)挑戦することが不安…乗り越える方法とは。

Q.人生の中で経験をするために挑戦をしなくてはならない時があると思うのですが、
私は挑戦することが不安になることがありどうしても尻込みしてしまいます。
そんな時はどのようにすれば乗り越えることができるのでしょうか。

何かとてつもなく大きな事を考えておられるのかもしれませんね。
もっと身近なことで、「挑戦」してみませんか。

例えば、いつも通っているコンビニで、いつもと違う飲み物を買ってみる。
いつもと違うジャンルの曲を聞いてみる。
靴下をはく左右の順番を変えてみる。

といった具合に、「いつもだったら何気なくやっていることを」「意識して、違うことをやってみる」という「挑戦」はどうですか?そうすると、なんとなく感じる「違和感」が生じます。心の中のざわつきのような変化は起きます。ある種のワクワクドキドキに似たものが。

これが「挑戦」の本質だと思います。大切なことは、「行動している」ことです。

「いつもと同じ」であることに「安心・安全」を感じる方がいる一方で、「いつもと違うことが好き」という方もいます。どちらが正しくて、どちらが間違いということではありません。それぞれ思考特性が違うわけです。「みんな違ってみんないい」ので、他人との比較はする必要はありません。

講演中にもお伝えしましたが、成功の反対語は、「行動しない事」です。
結果は、一歩踏み出した人にだけ、出ます。やらない人には結果はでません。単なる現状維持です。前進していないということです。

それが”成功か失敗か”より”やった”という経験が大切。頭で理解することではありません。
知・覚・動・考(とも・かく・うご・こう)は、まさにこれ。立ち止まらない事です。

2021.01.25

キャリア教育講演会Q&A(6)履歴書などの「趣味・特技」欄、企業は何を見ている?

Q.履歴書やエントリーシートに「趣味・特技」を書く欄があると思うのですが、これらを見て企業側はどういう情報を得るのか知りたいです。

趣味・特技について、特段、興味関心を寄せている人事担当者はあまりいないと思います。
知りたいのは、どんな趣味・特技を持っているかより、「どんな人か」を知るキッカケとして、この欄を設けていると思ってください。

前にもお話した通り、過去「何に一番時間を使いましたか」「何に一番お金を使いましたか」と聞いたほうが興味がありますが、学生にとって、自己紹介する際に名前の次にこれを答えているのではないでしょうか。

つまり、話し易い話題提供をお願いします。というもの。

だからと言って、甘く見てはいけません。
例えば、資格取得。 資格取得はそれ自体が、努力の賜物であり、特に〇〇資格「一級」とならば尚更です。一般的に学生の資格取得で「〇〇資格二級」や「同三級」はお見掛けしますが、「一級」は、あまり拝見しません。できれば、取得までの道のりに興味を抱く人事も多そうです。

この例でもわかるように、人事担当等面接官が知りたいのは、
「本人でしか語れないエピソード」 、つまり「体験」ではなく「経験」です。

この場合で言うと、資格取得は「体験」であり、その資格取得に向けて努力した内容、背景と言った「経験」がどのようなものであったかが知りたいのです。

皆さんの採用可否は、一般的にポテンシャル採用という言葉を使うことが多いですが、
これは「期待値」という意味です。

過去の経験(努力の成果)から、「こんな風に活躍できそうだ」「あの部署に配属したら、こんな成果をだしてくれそうだ」と想像します。

仕事はやってみてわかることばかりです(やってみないとわからない事ばかりです)。
皆さんの経験が、これから先の仕事にどれだけマッチしそうかを考える(想像する)判断材料になります。

2021.01.21

キャリア教育講演会Q&A(5)仕事が出来る人の共通点

Q.面接やエントリーシートにおいて、仕事ができる人や内定を多くもらっている人に共通することは何かを知りたい。

企業人事のサイドから申し上げると、「こいつ面白そう」と感じる学生です。

講演の時にも話した「目力の強い人」ですね。
「何やってきたの」と聞いてみると、「体験」ではなく「経験」を語ってくれる。
つまり、やってきたことに、本人でしか語れないエピソードを持っているということです。
その話が「どんどん湧いて来るかのように」。

大会で優勝したとか、表彰されたとか言った目立った話のことを言っているのではなく、
「モノの見方・考え方」に共感できる何かを聞くことが出来ると「内定!」なんて言いたくなりますね。
勝手に想像してしまいますね。将来社内で働いている姿までも。

何度も言います。新入社員は「期待値」採用です。
だから、過去の経験・考え方・見方を面接で聞く中で、「一緒に仕事をしてみたいな」と我々に思わせた人が「採用内定」を得られます。

やっぱり、時間とお金を使って取り組んだことは聞いていてもとても興味深い話は多い。
更に伝え方も加われば、好感度は増すような気がしますね。

これは、あくまで「新入社員」。
これが中途採用となると、「仕事ができる人」かどうかも問われますね。
仕事ができる人は共通に
「その仕事の高い専門性」と「質の高い仕事の進め方」が兼ね備わっています。

我々が必ず、面接の際に「成功・失敗体験」を聞くのはそのためです。
その体験を通して、何を・どう学んだのかが知りたいのです。

つまり「体験」よりも「経験」ということになりますね。

2021.01.18

キャリア教育講演会Q&A(4)感度を磨くためには、あえて「立ち止まる」

Q.「何気ないことに興味を持つ」というお話がありましたが、先生が感度を磨くために日頃から心がけていることはありますか。

常に「メモ用紙(私の場合はポスト・イット)」を持ち歩いています。iPadとともに。

例えば、見知らぬ土地に出張とか旅行とかいくと、
駅名・看板・商品名・広告・お店の名前・名物、等々
それこそ、気になるものばかり。
あちこちで忘れないうちに「パチリ」の連続。

一人の場合は「ググッ」てますね。そこで人が居れば声をかけて疑問をぶつけたり。
天気のいい日は、大体どこかに出かけてます。

そこには必ず「出会い」がありますね。
「もの」「人」 の。それが面白い。

ありきたりですが、人生って出会いの連続。
記憶に残るものもあれば、そうでないものも。役に立つ立たないで判断しないで。

くらいでしょうか。

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