キャリアカウンセリングの気になる「アレ」

2021.08.16

依存型人間ではなく、自立型人間になろう

Q.「頼まれごとは、試されごと」とは?

講座に使用している原稿の表紙に「演題」として書かれているこれは、一体どういうことを言っているのか、意味するのかというと、一言でいえば「依存型人間ではなく、自立型人間か」が問われている、ということです。自ら企画し、実施し、判断し、成果を上げる。経営のサイクルと言われるPDCAの流れを作れるかどうかです。

例えば、先輩から(あるいは上司から)、何かを指示された場合、つまり頼まれた場合、それに対して貴方はどう対応しますか?

まず考えるべき点は、目的です。「なんのために」を明確にすることです。ただ単に、言われたことを言われた通りにすれば、別に貴方に依頼する必要はないにも拘わらず、貴方が依頼を受ける。ということは、その言葉の裏に隠された何かがあるかもしれない。つまり、試されているわけです。

目的がはっきりすれば、やり方は一つではないわけです。やり方は手段の一つに過ぎないからです。何かトラブルが発生しても、目的がわかっていればやり方に変更は可能。でもやり方に固執してしまえば、身動きが取れなくなることもある。想定外の出来事を想定内にしてしまえるかどうかと言えるかもしれません。

2021.08.02

会社見学の際に確認したい場所とは

Q.トイレが汚い会社は、入社しないほうがいい?

トイレは、社員の共有スペースの一つであり、使用頻度の高い場所でもあります。
そんな共有スペースが清潔に保たれていない会社は、モノの扱いが杜撰(大切にしない)であり、社員(ヒト)に対しても、大切に育てない会社とも言われている。
共有スペースだからこそ、社員にとって「居心地の良さ」が問われる。社員が働く事務所も工場も同じこと。会社(工場)見学、会社説明会等の時には、是非トイレを利用し、その状況を確認されることをお勧めしたい。内定を頂く前にすべきことの一つとして。

2021.07.26

黒字企業の共通点

Q.「返事」「挨拶」「履物を揃える」って、黒字企業の共通点かも?

これらが出来ている会社が、「黒字」かどうかは、検証したことはありませんが、逆に「黒字」企業に訪問すると、共通点が上記である(ことが多い)。

会社訪問をすると、まず気持のいい挨拶が待っている。「挨拶」とは、「挨」・・・心を開いて、「拶」・・・相手に迫る、という意味。相手(会社見学者である、我々)の顔を見て、「ようこそわが社へ」といった表情が見て取れる。なんとも清々しい。飲食店等で、そのような挨拶をされると気持ち良くなるのと同じ。そして、相手より先にしたいものです

「返事」では、例えば名前を呼ばれたら、直ぐ返事。それもハッキリと。たかがそのやりとりだけでも、会社の雰囲気は伝わってくる。

「履物を揃える」は、下足箱を見ただけでわかる社員の習慣=会社の習慣。これらは、「身だしなみ」であり、学生・社会人を問わず、できていて欲しいものです(但し、できていない会社が多く、積年の課題かもしれません)。

2021.04.19

「コミュニケーション能力」が求められる理由

Q.あまり関係ない話かもしれないが、新入社員に求められる要素で「コミュニケーション能力」が1位だった。前は何が1位で、なぜこのように「コミュニケーション能力」が叫ばれるようになったのか。

16年連続で「コミュニケーション能力」が1位になっていますが、その前は現在3位の「チャレンジ精神」が単年だけ1位になったようです。

コミュニケーション能力と言うと「聴く力」「話す力」「交渉する力」の三つがよく挙げられますが、
共通点として、組織で仕事をしていくうえで必要な能力と言うことが出来ます。

会社は組織で動いています。
「何か」をするときベースになるのが、このコミュニケーション能力です。
先日の講演でも申し上げた通り、「コミュニケーション能力」と言っても、企業の人事の数だけその意味合いが違うかもしれません。

私は「伝える能力」「自分の言葉で話す」の二つをお伝えしました。
共通点は「話す力」になるでし ょう。
ただし、企業によってはそうでない場合もあるわけです。
企業によって意味合いが違うというのは、ある意味「訳アリ」の情報で在り、
深掘りしてその「目的・真意」を聞いてみるのも大切だと思います。
(私自身、聞かれたことはありませんので聞いて頂けると嬉しいですね)

でないと、貴方自身が捉えている「コミュニケーション能力」のギャップが埋まらないまま入社し、大きな溝になってしまう可能性があると思われます。ご注意ください。

いずれにしても、「コミュニケーション能力」が必須と捉えていることは間違いない事だけは押さえておきましょう。

2021.04.12

キャリア教育講演会Q&A(19)積み重ねは、どうして「×365」ではなく「365乗」?

Q.±1%の積み重ねの部分は、どうして×365ではなく、365乗であるのかが気になりました。

オリンピック選手のようなアスリートの言葉からです。

日々の積み重ねであり、「今日は、昨日の自分よりどれだけ成長しているか」のくり返しであると。
また、「神様は細部に宿る。だから一瞬一瞬が大切。その積み重ねが、いまだ」とも。
だから、「日々の掛け算」であるということです。

1.01×1.02×1.03×1.04・・・・・・・・と、日々の研鑽を重ねた結果と、
1.01×0.99×1.01×0.99・・・・・・・・と、やったり/やらなかったりの
くり返しの結果の違いも分かっている方々の言葉を引用させてもらいました。

講演の中で「現在は過去の結果、未来は現在の結果」というフレーズを覚えていますか。
過去の積み重ねが、今日のあなたを作っているという話です。

改めて、一日の重みを感じて下さい。

2021.04.05

キャリア教育講演会Q&A(18)企業が求める人材、コロナ前後で変わった点は?

Q.コミュニケーション能力がある人材を求める企業が多いとあったが、コロナウイルスの影響で働き方が変わった現在、企業が求める人材はコロナウイルスが流行する前と比較して変わった点はあるのでしょうか。

これはあくまで想像ですが、これまで以上に、
第4位の「チャレンジ精神」や15位の「専門性」を問われるかもしれません。

現在(2020年11月)多くの大学生は、学校にも、バイトにも行けず「ステイホーム」を続けており、
話し相手はもっぱら「端末の画面の中」に限られ、FACE to FACEがあり得ない状態が続いています。

こんな制約条件の多い中、一体自分にできることは何かを探り、
「新たに取り組んだこと(チャレンジしたこと)は何ですか」「その成果(取得した資格)は」
といったことが問われるのは想像に難くないように思われます。
「限られた一日24時間を如何に有効利用しているか」なんて、如何にも人事が質問しやすいですね。

就活を迎えるのがまだ先の2年生の皆さんにとっては、今後も見通せない現在、
次年度も対面授業ができるとも限らない状況で、如何に自分と戦うかを考え、行動に移すときです。

社会に試されています。そう思うことから始めましょう。

2021.03.08

キャリア教育講演会Q&A(17)レゴブロックを用いた研修で、理解できることとは?

Q.組織を強くするためにどうすればいいのかをレゴブロックを用いて理解するとのことですが、レゴブロックをどう用いてそれを理解できるようにするのか知りたいです。

通称レゴ研修と呼んでいますが、正式には「生産性向上塾」と言います。
目的は、簡単なモノづくりを通して、組織の生産性を向上するための具体的方策を導き出すことです。

例えば、整理・整頓これは、学生の皆さんも効いたことがある言葉かと思います。
でもこれによって、経営にどう影響を与えるなんて考えたことはないと思いますが、
社会では、当たり前のように言われています。

但し「整理・整頓をしなさい」とは言っていますが、「経営に与える影響」までは、多くの会社は考えていません。
それをグループでのレゴブロックの組立作業を通じて、理解してもらう研修です。
多分、新入社員研修の中で必ず耳にする言葉、それが「整理・整頓」です。

たまたま教材として、レゴブロックを使用しているのは、
皆さんにとって慣れ親しんだものを使用し、狙いはモノづくりに限らず、整理・整頓の大切さを理解しやすいからです。

そして会社は組織で動いています。
グループを構成する個々人の役割分担、能力、リーダーシップの違いが成績、
つまり「生産性向上=経営に与える影響」にどうつながるかを体験できます。

「生産性の向上」とはどういうことなのか。
組織として、どうすればいいのかをみんなで考え、実行し、その成果を確認する。
つまり経営のサイクルであるPDCAを回す体験ができます。

目の前の整理・整頓のような身近な部分のカイゼンで、生産性は随分改善されます。
但しそのやり方を知らなかったり、継続する方法を知らないが故に、頓挫してしまったりしています。

今やっている仕事を見直すキッカケになればいいと思っています。

2021.03.05

キャリア教育講演会Q&A(16)モチベーションを維持し続けるには?

Q.今回の講義では、積み重ねや努力をし続けることが大事であることを数字を用いたり、偉大な人物の言葉を見て伝わりました。しかし、自分もそれが分かっていてもモチベーションが上がらずに、後回しにしてしまったりしてしまいます。
モチベーションを維持し続けるにはどうしたらよいか教えていただきたいです。

多分、誰しも苦手ことは続けられないと思います。
でも、好きなことやる気になる何かがあると、続けられますね。

多くの人がやっていることを紹介します。「座右の銘」を持つこともその一つです。
「座右の銘」とは、常に自分の心に留めておきたい「元気が出る言葉・著名人の名言・諺・・・の類」のことです。
ネット検索すると、膨大な量になります。

手前味噌ですが、私の「座右の銘」は、
「プランド・ハプンスタンス(Planned Happenstance)=計画化された偶然」
という意味ですが、心理学者のクランボルツ氏が提唱した理論です。

「人生の大半は、偶然の出来事の連続でできている。
でもその偶然をどう捉えるかで、自分の将来が作られていく」

というものです。

毎日毎日、様々な出来事に遭遇した時、「見過ごす」のか「これは何かの縁」と捉えるかは自分次第。
私の場合は、「見過ごす」ものも多いと思いますが、「これは!」と感じるものはついつい深掘りします。
ある意味、それがモチベーションかもしれません。

「落ち込んだとき」「いろんなことが面倒くさくなったとき」等のマイナス状態のとき、
これを「見る」「思い浮かべる」「思いだす」ことで、モチベーションアップに繋がるものを見つけるといいと思います。
1つでも2つでも。できれば、いつも自分の視えるところのあるといいですね。
スマホの壁紙とか。部屋のドアや寝室の天井に貼付したりとか。

これを見て元気、やる気を起こさせる魔法の言葉になります。きっと。

2021.03.01

キャリア教育講演会Q&A(15)経営に興味がある方、マネジメントゲームはお勧めです!

Q.マネジメントゲーム(MQ戦略ゲーム)に前々から少し興味があったのですが、学生でも大丈夫ですか?

手前味噌ですが、マネジメントゲームは、お勧めです。

経営に興味があるのであれば、
ゲーム感覚で経営者の疑似体験(社長として、会社経営する)ができる研修として、
学べることがとても多いです。

ヒト・モノ・カネ等の経営資源を使い
「赤字・黒字の仕組み」 「B/S、P/L」と言った会計用語を学べるだけでなく、
今、自分はこのタイミングで、何に「時間」「金」を使うとよいのか、を瞬時に判断し、
結果として、「利益を出す」ことの難しさ「借金する」という社長にしかできない意思決定や、
「赤字」と「倒産」の違いの理解等々、会社経営するにあたり日々迫られる「選択の連続」をゲームで疑似体験できます。

内容としては2日間で5年分の会社経営を行って頂き、
会社設立時にお渡しする「軍資金=自己資本」を、5年後までに如何に伸ばせるかを、
毎期(年)毎に最大同一卓5名をライバルと見立てて競って頂きます。

経営結果は参加者全員分、毎期「成績(売上・利益・自己資本額…等々)が見える化」され、
座席は経営結果に応じて毎期移動します。
社長としての意思決定の結果が経営数字に表れるわけです。

社会(市場)は、貴方の都合を待ってくれません。社長の経営力が問われます。
様々な経営力を養う研修ともいえるでしょう。
ゲームという名前がついていますが、極めてリアルに近いと受講経験者は言っています。
「生きた経営学」を学べる機会になります。

会社経営、独立を今から考えている方なら、 今すぐ参加の「意思決定」を!お待ちしています。

2021.02.25

キャリア教育講演会Q&A(14)「感謝」「素直」「感動」について

Q.「感謝」や「素直」は、面接でもこたえられると思うので、これからも自分で意識していこうと思うのですが、「感動」についてがあまり経験がなく質問に答えられそうにないです。なにかアドバイス等いただけますでしょうか。

講演の時にこの「感動」について、
「最近見た映画は何ですか」「最近読んだ本を紹介してください」なんて質問に化けてますよ。
と話したのを覚えてますか?

要は「感動」でなくても全く問題なしです。
そんな場合は、今「はまっている」こと。何故、それに「はまったのか」の理由も添えて。

人事は「あなた」という人に興味を持っています。
なので「あなた」を知らしめるものを伝えて下さい。
人事が知りたいのは、「あなたはどういう人なのか」です。

会話のキャッチボールを通して、将来この会社で働く姿をイメージできる方を採用内定します。

「感謝」「素直」「感動」は、キッカケです。
それほど気にする必要はありません。安心してください。

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