キャリアカウンセリングの気になる「アレ」
2021.03.08
キャリア教育講演会Q&A(17)レゴブロックを用いた研修で、理解できることとは?
Q.組織を強くするためにどうすればいいのかをレゴブロックを用いて理解するとのことですが、レゴブロックをどう用いてそれを理解できるようにするのか知りたいです。
通称レゴ研修と呼んでいますが、正式には「生産性向上塾」と言います。
目的は、簡単なモノづくりを通して、組織の生産性を向上するための具体的方策を導き出すことです。
例えば、整理・整頓これは、学生の皆さんも効いたことがある言葉かと思います。
でもこれによって、経営にどう影響を与えるなんて考えたことはないと思いますが、
社会では、当たり前のように言われています。
但し「整理・整頓をしなさい」とは言っていますが、「経営に与える影響」までは、多くの会社は考えていません。
それをグループでのレゴブロックの組立作業を通じて、理解してもらう研修です。
多分、新入社員研修の中で必ず耳にする言葉、それが「整理・整頓」です。
たまたま教材として、レゴブロックを使用しているのは、
皆さんにとって慣れ親しんだものを使用し、狙いはモノづくりに限らず、整理・整頓の大切さを理解しやすいからです。
そして会社は組織で動いています。
グループを構成する個々人の役割分担、能力、リーダーシップの違いが成績、
つまり「生産性向上=経営に与える影響」にどうつながるかを体験できます。
「生産性の向上」とはどういうことなのか。
組織として、どうすればいいのかをみんなで考え、実行し、その成果を確認する。
つまり経営のサイクルであるPDCAを回す体験ができます。
目の前の整理・整頓のような身近な部分のカイゼンで、生産性は随分改善されます。
但しそのやり方を知らなかったり、継続する方法を知らないが故に、頓挫してしまったりしています。
今やっている仕事を見直すキッカケになればいいと思っています。