キャリアカウンセリングの気になる「アレ」
2021.01.25
キャリア教育講演会Q&A(6)履歴書などの「趣味・特技」欄、企業は何を見ている?
Q.履歴書やエントリーシートに「趣味・特技」を書く欄があると思うのですが、これらを見て企業側はどういう情報を得るのか知りたいです。
趣味・特技について、特段、興味関心を寄せている人事担当者はあまりいないと思います。
知りたいのは、どんな趣味・特技を持っているかより、「どんな人か」を知るキッカケとして、この欄を設けていると思ってください。
前にもお話した通り、過去「何に一番時間を使いましたか」「何に一番お金を使いましたか」と聞いたほうが興味がありますが、学生にとって、自己紹介する際に名前の次にこれを答えているのではないでしょうか。
つまり、話し易い話題提供をお願いします。というもの。
だからと言って、甘く見てはいけません。
例えば、資格取得。 資格取得はそれ自体が、努力の賜物であり、特に〇〇資格「一級」とならば尚更です。一般的に学生の資格取得で「〇〇資格二級」や「同三級」はお見掛けしますが、「一級」は、あまり拝見しません。できれば、取得までの道のりに興味を抱く人事も多そうです。
この例でもわかるように、人事担当等面接官が知りたいのは、
「本人でしか語れないエピソード」 、つまり「体験」ではなく「経験」です。
この場合で言うと、資格取得は「体験」であり、その資格取得に向けて努力した内容、背景と言った「経験」がどのようなものであったかが知りたいのです。
皆さんの採用可否は、一般的にポテンシャル採用という言葉を使うことが多いですが、
これは「期待値」という意味です。
過去の経験(努力の成果)から、「こんな風に活躍できそうだ」「あの部署に配属したら、こんな成果をだしてくれそうだ」と想像します。
仕事はやってみてわかることばかりです(やってみないとわからない事ばかりです)。
皆さんの経験が、これから先の仕事にどれだけマッチしそうかを考える(想像する)判断材料になります。