キャリアカウンセリングの気になる「アレ」

2021年01月

2021.01.28

キャリア教育講演会Q&A(7)挑戦することが不安…乗り越える方法とは。

Q.人生の中で経験をするために挑戦をしなくてはならない時があると思うのですが、
私は挑戦することが不安になることがありどうしても尻込みしてしまいます。
そんな時はどのようにすれば乗り越えることができるのでしょうか。

何かとてつもなく大きな事を考えておられるのかもしれませんね。
もっと身近なことで、「挑戦」してみませんか。

例えば、いつも通っているコンビニで、いつもと違う飲み物を買ってみる。
いつもと違うジャンルの曲を聞いてみる。
靴下をはく左右の順番を変えてみる。

といった具合に、「いつもだったら何気なくやっていることを」「意識して、違うことをやってみる」という「挑戦」はどうですか?そうすると、なんとなく感じる「違和感」が生じます。心の中のざわつきのような変化は起きます。ある種のワクワクドキドキに似たものが。

これが「挑戦」の本質だと思います。大切なことは、「行動している」ことです。

「いつもと同じ」であることに「安心・安全」を感じる方がいる一方で、「いつもと違うことが好き」という方もいます。どちらが正しくて、どちらが間違いということではありません。それぞれ思考特性が違うわけです。「みんな違ってみんないい」ので、他人との比較はする必要はありません。

講演中にもお伝えしましたが、成功の反対語は、「行動しない事」です。
結果は、一歩踏み出した人にだけ、出ます。やらない人には結果はでません。単なる現状維持です。前進していないということです。

それが”成功か失敗か”より”やった”という経験が大切。頭で理解することではありません。
知・覚・動・考(とも・かく・うご・こう)は、まさにこれ。立ち止まらない事です。

2021.01.25

キャリア教育講演会Q&A(6)履歴書などの「趣味・特技」欄、企業は何を見ている?

Q.履歴書やエントリーシートに「趣味・特技」を書く欄があると思うのですが、これらを見て企業側はどういう情報を得るのか知りたいです。

趣味・特技について、特段、興味関心を寄せている人事担当者はあまりいないと思います。
知りたいのは、どんな趣味・特技を持っているかより、「どんな人か」を知るキッカケとして、この欄を設けていると思ってください。

前にもお話した通り、過去「何に一番時間を使いましたか」「何に一番お金を使いましたか」と聞いたほうが興味がありますが、学生にとって、自己紹介する際に名前の次にこれを答えているのではないでしょうか。

つまり、話し易い話題提供をお願いします。というもの。

だからと言って、甘く見てはいけません。
例えば、資格取得。 資格取得はそれ自体が、努力の賜物であり、特に〇〇資格「一級」とならば尚更です。一般的に学生の資格取得で「〇〇資格二級」や「同三級」はお見掛けしますが、「一級」は、あまり拝見しません。できれば、取得までの道のりに興味を抱く人事も多そうです。

この例でもわかるように、人事担当等面接官が知りたいのは、
「本人でしか語れないエピソード」 、つまり「体験」ではなく「経験」です。

この場合で言うと、資格取得は「体験」であり、その資格取得に向けて努力した内容、背景と言った「経験」がどのようなものであったかが知りたいのです。

皆さんの採用可否は、一般的にポテンシャル採用という言葉を使うことが多いですが、
これは「期待値」という意味です。

過去の経験(努力の成果)から、「こんな風に活躍できそうだ」「あの部署に配属したら、こんな成果をだしてくれそうだ」と想像します。

仕事はやってみてわかることばかりです(やってみないとわからない事ばかりです)。
皆さんの経験が、これから先の仕事にどれだけマッチしそうかを考える(想像する)判断材料になります。

2021.01.21

キャリア教育講演会Q&A(5)仕事が出来る人の共通点

Q.面接やエントリーシートにおいて、仕事ができる人や内定を多くもらっている人に共通することは何かを知りたい。

企業人事のサイドから申し上げると、「こいつ面白そう」と感じる学生です。

講演の時にも話した「目力の強い人」ですね。
「何やってきたの」と聞いてみると、「体験」ではなく「経験」を語ってくれる。
つまり、やってきたことに、本人でしか語れないエピソードを持っているということです。
その話が「どんどん湧いて来るかのように」。

大会で優勝したとか、表彰されたとか言った目立った話のことを言っているのではなく、
「モノの見方・考え方」に共感できる何かを聞くことが出来ると「内定!」なんて言いたくなりますね。
勝手に想像してしまいますね。将来社内で働いている姿までも。

何度も言います。新入社員は「期待値」採用です。
だから、過去の経験・考え方・見方を面接で聞く中で、「一緒に仕事をしてみたいな」と我々に思わせた人が「採用内定」を得られます。

やっぱり、時間とお金を使って取り組んだことは聞いていてもとても興味深い話は多い。
更に伝え方も加われば、好感度は増すような気がしますね。

これは、あくまで「新入社員」。
これが中途採用となると、「仕事ができる人」かどうかも問われますね。
仕事ができる人は共通に
「その仕事の高い専門性」と「質の高い仕事の進め方」が兼ね備わっています。

我々が必ず、面接の際に「成功・失敗体験」を聞くのはそのためです。
その体験を通して、何を・どう学んだのかが知りたいのです。

つまり「体験」よりも「経験」ということになりますね。

2021.01.18

キャリア教育講演会Q&A(4)感度を磨くためには、あえて「立ち止まる」

Q.「何気ないことに興味を持つ」というお話がありましたが、先生が感度を磨くために日頃から心がけていることはありますか。

常に「メモ用紙(私の場合はポスト・イット)」を持ち歩いています。iPadとともに。

例えば、見知らぬ土地に出張とか旅行とかいくと、
駅名・看板・商品名・広告・お店の名前・名物、等々
それこそ、気になるものばかり。
あちこちで忘れないうちに「パチリ」の連続。

一人の場合は「ググッ」てますね。そこで人が居れば声をかけて疑問をぶつけたり。
天気のいい日は、大体どこかに出かけてます。

そこには必ず「出会い」がありますね。
「もの」「人」 の。それが面白い。

ありきたりですが、人生って出会いの連続。
記憶に残るものもあれば、そうでないものも。役に立つ立たないで判断しないで。

くらいでしょうか。

2021.01.14

キャリア教育講演会Q&A(3)新入社員に求められるコミュニケーション能力とは

Q.自分がもしコミュニケーション能力が欠けているとしたら、どのようにして身につけようとしますか?

これは、「話すことが(あまり)得意ではない」という人にとっては、
なかなかハードルが高いですよね。

これまでの学生生活を振り返ると、
だいたい「気の合う仲間」と一緒で楽しかったし、ストレス無く暮らせてきたのに、
企業の多くがダントツにコミュニケーション能力を期待していると言われても・・・って、感じだよね。

ただ残念なことに、会社は組織で動いているからどうしても「人との対話」がつきもの。
もちろん、会社、仕事環境によって、会話の多い少ないはありますが。

講演内では、私の考える「コミュニケーション能力とは」を、お伝えしましたが、
就活をしていくと、各社各様の答えが返ってくると思います。
つまり、新入社員に求められているコミュニケーション能力は、会社によって違うということです。
これは多分、面接を体験するとわかると思います。

さて、本題のコミュニケーション能力の身に付け方ですが、
面接は「自分のことを全く知らない人に自分を伝える場」ですよね。
これは、これまでにない環境になろうかと思うので、「話し方」の練習は最低限必要かと。

相手は近しい友人でいいと思います。
気心が知れ合った仲間から相互に「話し方」をアドバイスするところからでしょうね。
気づいた時が一番早いのです。できることは、「今から」やっておきましょう。

で、面接で一番伝えないといけないのは、
「あなたのできること、貴方がどれだけこの会社に役立ちそうか」
を伝えることです。

つまり「あなたの得意なことを話せるようになりましょう」

新卒は、「期待値」で採用されます。だって、仕事の経験がないわけですから当然です。
貴方は「最も目力が強く発揮できる【一番お金を使ったこと・一番時間を使ったこと】」
ことを話せるようになることを期待しています。

2021.01.06

キャリア教育講演会Q&A(2)会社選びで最も重要視すべき点

Q.自分が会社選びをする際、2つの企業で迷っているとき、どこを最も重要視するべきなのかを教えてほしいです。

先ずは、2社に絞り込むことが出来たわけですね。ここ大事です。
「何故、この2社になったのでしょうか」。整理してみましょう、その理由。

できれば、頭の中ではなく、文字にして比較表のように並べてみることがお勧めです。

例えば、仕事内容、教育制度、成長性、やりがい・・・・・等々
天秤に掛ける項目が出てきますね。

そうすると、それぞれに一長一短があることに気付くわけですね。
(で、なければもう既に1社に絞られているわけですから)

一方で、自分の「仕事選びの軸になるポイント」が見えてきます。
よくサイトの運営会社が「自分の軸を決めましょう」なんて言っているあれです。

さて、最終段階です。最重要視するところはどこか?
申し訳ないけど、残念ながら、働いてみないとわからない。

「向き、不向きより前向き」と、講演の時にも伝えました。
貴方に全面的に向いている仕事なんてありません。

どれだけ、その仕事を好きになって打ち込めるかです。

最終的に会社選びのポイントは、「あなたの価値基準」です。

我々は、アドバイスはできますが、決めるのは貴方です。
貴方の人生の主人公は貴方以外にありません。

少し、難しいことを言います。
ポイントがあるとすれば、「ありたい自分」に近づけそうか?
を、考えてみてください。今は丁度その機会です。

お問い合わせ

Tel.090-9923-0616

随時お問い合わせください。