生産性向上塾

2021年03月

2021.03.08

不良率

計算式では

不良率(%)= 不良数/ 生産数 ×100 = 不良数/(良品数+不良品数)×100

で表され、経営(品質)目標の一指標として利用されている企業も多い。



但し、 最近は「不良率を下げる」という言葉より「良品率を高める」という言葉を
使用している会社も増えています(どちらでも構いません)。
目指すべき方向は同じであり、社員のモチベーションが維持できる指標が大切です。

また、 ISO9000シリーズを取得している企業では、各プロセス(営業・設計・購買・製造) 内で、
「後工程はお客様」が合言葉になっており、品質目標の要求事項として、「不良率の低減」が盛り込まれ、目標値にされています。

補足させて頂けば、原則論でいえば「後工程に、不良を送らない。各工程内で、品質を作り込め」が、基本です。

2021.03.05

作業改善の原則:ECRS(イクルスの法則)

カイゼンの考え方の順番(➀E→➁C→➂R→➃S)を言います。
カイゼンと言うと、「簡素化」を思い浮かべやすいですが、
まずは、大上段に構えて、E(無くす)から発想してみることです。 具体的には下記の通り。

①E(排除)
Eliminate
無くせないか、辞め(止め)られないか、従来の延長線上で、考えない
例:洗い物を無くした食事・・・カップ麺 レジ担当を無くす・・・食券自販機
②C(結合)
Combine
Eが無理(無くせないなら)なら、一緒(組合せ)でやれないか、または工程を減らせないか
例:客室乗務員が機内清掃も兼ねることで 航空代金が安くなる(格安航空会社)

③R(交換)
Rearrange

C(結合)が無理なら、代替や順序変え(入れ替え) 物の代替・人の交代/代替・工程の入れ替え可能か
例:緩衝材を全て段ボール製にし、分別不要 加工しながらバリトリ
④S(簡素化)
Simplify
R(交換)も無理なら、最後は、より簡単にできるか 作業のシンプル化
例:CVS各社の飲料棚に傾斜を付けることで、自然に前詰めされる

さて、
貴方の職場で自分の仕事又は周囲に「E無くせる」ものはありませんか。
また、
「E」できないけど、 「C結合する」ものは如何でしょう。
そして、
「E無くすこと」も「C結合すること」もできないけど、「R置き換え」できるものは如何でしょうか。
更には
「E」「C」「R」もできないけど「S簡素化」できるものは?

カイゼンのスタートは、無くす・辞める・排除するです。決して、「簡素化」ではありません。

2021.03.01

動作経済の原則

ある作業から、ムダ・ムリ・ムラを取り除き、
最も経済的な「動作」へとカイゼンを行うための原則のことを言います。

4つの基本原則
➀動作の「数」を減らす・・・運ぶ・探す・準備する、を最小限に
➁動作は「同時」に行う・・・動作は両手で
➂動作の「距離」を短くする・・・移動・運搬しないで済む配置
➃動作を「楽」にする・・・姿勢、明るさ、高さ(低さ)等

これらを、具体的に実施する場合のポイントとして、
「動作方法」「作業場所」「治工具及び機械」の観点から見た場合のやり方は以下の通り。


1.動作方法の原則
➀両手を同時に動かし始め、同時に動かし終える
➁両手を動かすときは、左右の手を対称に動かす
➂身体を動かすときは、出来るだけ小さい身体部位を動かす(指→手首→肘→肩→腰→足)
➃慣性や重力を利用し、エネルギーの消費量を減らす(からくり、滑り台)
➄動作は連続的な曲線運動にする
➅不自然な動きが無い様にする
➆リズミカルな動作で作業をする
➇注視しなければならない動作を無くす(見た瞬間に判るようにする)
➈危険な作業を無くす(本来の仕事に集中させる)
2.作業場所の原則
➀工具や材料は決まった場所に置く(三定管理)
➁工具や材料は前面に置く
➂工具や材料を送る場合は、重力を利用する
➃工具や材料は、使う順番に置く(2S)
➄最適な明るさのもとで作業をする(細かな作業時の明るさ考慮)
➅作業台やいすの高さ・形は、作業しやすいものでする(腰・膝を曲げない)
➆作業する場所は、適切な広さを確保する
3.治工具及び機械の原則
➀手以外の身体部位を利用する(足の利用)
➁スパナ+ハンマのような組合せ工具を利用する(購入したものを工夫する)
➂工具の握り部は、手の接触面と大きさを考慮する(使い勝手重視)
➃レバー・ハンドルの操作位置は、作業しやすい位置にする
*番号の前に(チェック欄)を付けてみました。
皆さんの会社で実施済み(カイゼンしたところ)に「レ」点を付けてみましょう。

現場カイゼンの着眼点は、5S・7つのムダ・動作経済の4原則 計16のポイントが原点です。
道に迷ったら、5・7・4 合わせて16に立ち返りましょう

お問い合わせ

Tel.090-9923-0616

随時お問い合わせください。