生産性向上塾
2021.02.04
準備・段取りの重要性
こんな諺(ことわざ)をご存知でしょうか?
段取り八分仕事二分
仕事をする前に、きちんとした「段取り」さえしておけば、仕事の8割がたは 終わったも同然ということです。
仕事にとりかかる前に、具体的に、仕事を進める手順を、きっちり 決めておけば、それだけ仕事の質とスピードは上がります。 これのことです。
2010年の研修受講当時、先生からは、 「モノづくりにとって段取りは、設計です」
如何にいい設計をするかで、製造の品質が決まりますとも教えて頂きました。
ここでも、「後工程はお客様」に繋がる話です。
尚、「モノづくり」の世界では準備と段取りは、微妙に違います。
準備+役割分担=段取り
つまり、事前にしなければいけないことを、順番に並べることを準備と言いますが、その準備の各項目を「誰が」やるのかもきめていることです。
さて、 フライス・旋盤・マシニングセンターを扱う方々にとって当たり前の言葉として、
使っている段取りには「外段取り」「内段取り」という言葉があります。
「外」段取りとは、生産を止めないで行う段取りのことで、
一方「内」段取りとは生産を止めて行う段取りのこと。
段取り時間には、「治具の交換」のみならず、「調整時間」も含まれます。
いずれも機械が停止状態(生産できない)を言います。
当然、機械の稼働時間が高い=生産金額アップに繋がるため、できるだけ、機械の稼働時間を高めるための「外段取り化」が、モノづくりにとって望ましい仕事のやり方です。
であれば当然のことながら、
機械加工作業者の脇には「段取り台車」(段取り替えを行う際に必要な刃具・治工具(セットされている台車のこと)があり、 組立作業者の脇には「工具台車」(組立作業に必要な工具類がセットされている台車)が機械の稼働率を高め、生産金額を高める重要なアイテムになります。