生産性向上塾
2021.03.01
動作経済の原則
ある作業から、ムダ・ムリ・ムラを取り除き、
最も経済的な「動作」へとカイゼンを行うための原則のことを言います。
4つの基本原則
➀動作の「数」を減らす・・・運ぶ・探す・準備する、を最小限に
➁動作は「同時」に行う・・・動作は両手で
➂動作の「距離」を短くする・・・移動・運搬しないで済む配置
➃動作を「楽」にする・・・姿勢、明るさ、高さ(低さ)等
これらを、具体的に実施する場合のポイントとして、
「動作方法」「作業場所」「治工具及び機械」の観点から見た場合のやり方は以下の通り。
1.動作方法の原則 |
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➀両手を同時に動かし始め、同時に動かし終える ➁両手を動かすときは、左右の手を対称に動かす ➂身体を動かすときは、出来るだけ小さい身体部位を動かす(指→手首→肘→肩→腰→足) ➃慣性や重力を利用し、エネルギーの消費量を減らす(からくり、滑り台) ➄動作は連続的な曲線運動にする ➅不自然な動きが無い様にする ➆リズミカルな動作で作業をする ➇注視しなければならない動作を無くす(見た瞬間に判るようにする) ➈危険な作業を無くす(本来の仕事に集中させる) |
2.作業場所の原則 |
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➀工具や材料は決まった場所に置く(三定管理) ➁工具や材料は前面に置く ➂工具や材料を送る場合は、重力を利用する ➃工具や材料は、使う順番に置く(2S) ➄最適な明るさのもとで作業をする(細かな作業時の明るさ考慮) ➅作業台やいすの高さ・形は、作業しやすいものでする(腰・膝を曲げない) ➆作業する場所は、適切な広さを確保する |
3.治工具及び機械の原則 |
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➀手以外の身体部位を利用する(足の利用) ➁スパナ+ハンマのような組合せ工具を利用する(購入したものを工夫する) ➂工具の握り部は、手の接触面と大きさを考慮する(使い勝手重視) ➃レバー・ハンドルの操作位置は、作業しやすい位置にする |
皆さんの会社で実施済み(カイゼンしたところ)に「レ」点を付けてみましょう。
現場カイゼンの着眼点は、5S・7つのムダ・動作経済の4原則 計16のポイントが原点です。
道に迷ったら、5・7・4 合わせて16に立ち返りましょう