生産性向上塾

2021.01.25

3ムとは「ムダ」「ムリ」「ムラ」のことを指します。

3ムとは、「ムダ」「ムリ」「ムラ」のことを指します。

作業のカイゼンを考えるときの大切な視点です。 さて、それぞれの定義を改めて解説します。
不等号(<、>)を使って説明していきます。




ムダ
とは、やりたいこと(目的) < やり方(手段)です。


例えば、 1/10㎜精度でいい(目的)のに、 1/1000㎜精度の機械で加工する(手段)
これを、ムダと言います。


ムリとは、やりたいこと(目的) > やり方(手段)です。


例えば 、1/10㎜を測りたい(目的)のに、 1㎜目盛の定規(手段)しかない。
これを、ムリと言います。

特に、製造現場での作業事例を挙げましたが、
ポイントは ➀人➁設備(機械・道具)、更に➂素材の観点で考えることが大切です。
「人のムダ/ムリ」「設備のムダ/ムリ」「素材のムダ/ムリ」を見直すということです。
目の前の仕事を見直すチャンスです。


そして、もう一つ
ムラとは、「仕事の忙しさ」の振れ幅の事。


例えば、「忙しいと言えば」季節、月末、締め日、朝一などがあり、
逆に 「ヒマと言えば」時期、月初、月中、週中、昼間など。
会社によって千差万別ですが、概ねどこの企業にも「忙しい」「ヒマ」の仕事量(稼働)の「差」があり、その「差」を「ムラ」と言います。

但し、「忙しさ」を引き起こしている原因を探ると、意外にも「発送ミス」「記載漏れ」等の「ムダ」が発生していたり、
「体力的に辛い」等の「ムリ」をさせるなどが、起きていることが意外に多いことがわかってきます。

数年前から「働き方改革」という言葉を耳にします。 これは、「3ム」を無くそう、と同義語と捉えることが出来ると思います。

「残業を無くす=働き方改革」は、手段(現象面)です。
目的は、「仕事のやり方の見直し」を通して、「在り方」の見直しをする事です。
まずできることから始めるとすると、 あなたの周りの「ムダ」「ムリ」「ムラ」に気付く事です。

気づいたら、早速 「標準化」「モジュール(ユニット)化」
これによって、「働き方改革」に大きく前進できます。

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